初心者の方が
「読みにくい」というカードは
いくつかありますが
「愚者」もその一つではないでしょうか?
それは、この「愚者」というカードの
奥行きや独特のポジション、世界観から
ということかもしれません。
実は、私も初心者の頃は
愚者のカードの良さが
いまいちピンと来ていませんでしたが
今は、好きなカードの一枚です。
実は、ライダー版より前の
マルセイユ版では、
愚者相当するカードには
番号が振られていません。
(独特の位置にあったことは
共通していますね)
風来坊
行き当たりばったり
自由人
・・・・
と言ったキーワードで語られることが多いですし
実際にそういう側面も持ちますが
この若者が
「高みを目指し、魅力にあふれている人物」
であるということも
忘れてはいけないのです。
手に持つ白いバラ、
白い犬、
手荷物棒と小さな荷物
不思議ながらの洋服
そうしたものが、
彼の理念や高みを目指す何か、
仲間を引き付ける魅力を
示しているのです。
足元の崖に注意を払うことや
犬が潜在意識であるということ以外に
彼が魅力を持った人物であり
生命力にあふれ、その理念をもって
旅をしていること・・・
つまり、愚者は
ただの風来坊ではない
のですよね♪
また、「0」という数字に
何を見出すか、ということも
大きな意味があるでしょう。
宇宙のはじまり・・・
ビッグバンのように
混沌と可能性の共存を感じさせる
「0」という数字は、
愚者の持つ世界観そのものとも
いえるように思います。
どのカードでもいえることではありますが
「恋愛相談の時は?」
「仕事での悩みにアドバイスを求められて・・・」
「人間関係のドロドロに悩んでいるみたい・・」
相談内容は、多岐にわたるわけですから
キーワードを覚えて、当てはめるだけでは
行き詰ってしまうわけです。
愚者を、あなたの身近にいる人物と重ねてみたり
実在する人物として想像力を膨らめて見てください。
「あの人ならなんていうだろう」
そんな風に、見ていくことで
自由なリーディングが可能になっていきます。
特殊、読みにくい、
と思っていたカードが
気が付いたら「大好きなカード」に
なっているかもしれませんね♪